炭焼きのこと

                    奥会津三笑窯
                    福島県大沼郡昭和村大字大芦字赤坂山
                    /Fax  0241-57-3210
  
奥会津三笑窯に、ドラム缶で作った炭焼き窯を3基設置しました。

炭は、その作り方で大まかに「白炭」と「黒炭」に分けられます。
白炭は、備長炭に代表されますが、炭焼きの最終段階で窯の入り口を開けて赤熱した炭材を
かき出し、灰と水分が混じった「消し粉」をかけて消火するために表面が白く見えます。
白炭は一定の火力が長時間持続するので調理用としてよく使われます。焼成温度は最終段階で
焚口を開けると約1200℃になります。

これに対して黒炭は炭化が終わった時点で密封して消火し、そのまま冷却して炭出しをします。
火付きが良く、火力も強いのでバーベキューなど、いろいろな用途に使われています。
世界中で焼かれている炭も、この黒炭が一般的で、焼成温度は約800℃です。

ところが、実際に一般的な炭窯で炭を焼くとなると、大量の炭材を作って窯に詰め、火入れをしてから窯止めまで約6日間。黒炭は窯が冷えるのを数日間待って、やっと窯出しです。
忙しいあなたには、とてもとても無理な工程。

そこで、本格的な炭焼きと同じプロセスと成果が手軽に楽しめるドラム缶窯の登場です。
自分流の炭材を集めて、手軽に本格的な炭焼きを楽しみましょう。
  左側が1号機、「ちゃ子ちゃん」 右側が2号機、弟の「コール君」
  真ん中が3号機のたて型炭焼き窯、従兄の「炭造君」です。



ちゃ子ちゃんとコール君 構造の簡単な紹介

焚口で焚いた熱をドラム缶窯に
導きいれる穴を開けます。
出来るだけ上の位置で、大きさは
15×10p 程度。
底になる部分には、水抜き用の
穴を3カ所程度。
  炭材出し入れ用の穴を 45×25p
  程度の大きさで開け、切り取った部分は
  蓋にします。
熱導入用に開けた穴の反対側に
煙突用の穴を開けます。
位置は出来るだけ下で大きさは
約 φ10p 程度。
煙突はストーブ用の煙突を利用。
  すっかり暗くなってしまいました。
  ドラム缶の下から水抜きの穴から出た
  水が浸透するようにしておき、煙突側を
  若干下げて設置します。
  焚口はブロックやレンガなどで作ります。
  ちゃ子ちゃんの焚口は耐火レンガです。
  
保温と密閉のため、土で覆って叩き締めます。
上の部分は、炭材を入れてから 15p 程の厚さに盛って密封のため叩き締めます。

さあ、これで準備完了!!
あとは、自然(じねん)に入るまでの窯焚きと、炭化終了を見計らっての窯止めまで、およそ 12〜14時間
そして、窯が冷えるまで15時間ほど。
窯が冷えたら、こちらもワクワク・ドキドキの窯出しです。


炭造君 構造の簡単な紹介

1.ドラム缶を準備します

2.蓋と炭窯本体の作成

  ドラム缶を三つに切り分ける
  蓋は上から5p
  本体は下から62pで切りました
3.排煙口をつくる

  本体の下部4カ所に底辺を残して
  コの字型に切り込む 6p × 5.5p
  切り口は煙突を差し込むために外に
  曲げておく
4.熱を導入する穴をあける
  
  ドラム缶の底面中心にφ10pの
  穴をあける
  中に熱導入用の筒を立てるので
  切り口は内側に立てておく
5.煙突を加工する

  煙突は90pの単管を利用しました
  排煙口に差し込むため斜めに切り
  落としました
6.設置イメージ

  炭窯本体を焚口の上に載せました
  蓋は10p間隔で切り込みを入れて
  外側に曲げて本体に被せやすくして
  おきます
7.炭造君 完成

  ちゃ子ちゃんとコール君の間に設置
  した「炭造君」
  周りに囲いをして保温と密閉のため
  土を叩き固めました
  煙突の軍手は作業中の泥除けです
8.炭焼き成功

  ドラム缶2/3ほどの大きさですが
  うまくいくと10Kg位の炭が出来ます
  真ん中は下の焚口から熱を導入する
  筒です
  ストーブ用の煙突を利用しました



木材や竹だけでなく、松ぼっくりや木の枝、野菜や果物、花なども ・・・!!  楽しみ方は自分流
あなたもこれで  炭焼き名人


 奥会津三笑窯では、ちゃ子ちゃんと
 コール君のおかげで暖かくて美味しく
 過ごしています。
 ブロッコリー
 レンコン
 栗
 松ぼっくり
 竹
 ドングリ
 
 リンゴ
 キノコ
 トウガラシ

 いろいろ楽しんでいます。
 岩魚
 釣った岩魚を昭和村の木でつくった炭で!!
 美味しさも倍増です
 筒のまま焼いた竹炭
 花器にしても楽しめます
 かぼちゃ
 レンコン
 くるまぶ
 タケノコ 等など ・・・
 夏休みの自由研究
 炭焼きに取り組んでみました
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